 |
エンジンのピストンとシリンダーはぴったり隙間無くくっついているようですが、もともとは別々の金属部品。はさみで切り分けた一枚の紙と違い、ピストンはピストン、シリンダーはシリンダーで決まった大きさで作り、セットになっている物。
高温爆発や壮絶なスピードでの上下運動、シャフトを回転させているエンジンやギア、変速パーツを取り替えてすぐに大きな力でたくさん動かしてしまうと、最初の段階でガタがきてしまうわけです。
硬い木片にいきなり釘を打ち込むと板は割れるでしょう。静かにコンコン叩いてみたり、少しグリグリ回してみたり、一旦抜いて再度刺してみたり、そういっ
たことを何度も何度も繰り返していくうちにガタもなく、隙間も無く、割れることもなく、釘がきれいに刺さるんですね。
「慣らし」って、そういうことだと思います。
動力のある物は動かすたびにどんどん傷が付いていく物ですが、最初に静かに少しずつ摩擦をしてあげることで、その後のダメージは軽減され、バイクの寿命を延ばしてあげることができるのです。
|
 |
よく聞くのが「時速○○キロで○○○○キロの距離を走る」という慣らし運転方法です。
でも、これはバイクの事(特に内部)にあまり詳しくない人に対して、バイク屋さんが「ひとこと」で説明する一番無難な表現なのだろうと思います。
おそらく・・・
バイクの構造や動き、他のパーツやオイルなどがどういう作用をおよぼしていて、こうやってタイヤを回している・・・と、乗りながらバイクの振動等を感じた
り内部のパーツ同士の状態を想像・イメージしながら、それに応じて適度な負荷をかけていく目的で速度や距離を伸ばしていく。
・・・きっと、上のようなことだと思います。
だから、一番無難に「○○の速度で○○キロぐらい走る」といったような、『このぐらいの低速でこれだけ走ればダメージは少ないだろうから』的な説明の仕方になるのでしょう。厳密な制限速度や距離があるわけではないので、正しいわけでも誤りでもない「慣らし」の説明です。
長い時間、低速で動かし続けて、言われた走行距離を経過した時点で全開走行を行ってしまうのは・・・。
せっかく出会った自分の愛車です。想像を膨らませて大切に育ててあげましょう。
「慣らし運転」とは、『様子を見ながら走る』という表現が一番適なのかもしれません。
パーツ同士がこすれあっている様子 をイメージしながら、『バイクと会話』するように調子を感じ取るような気持ちでアンテナを張りながら、その時その時に対する適度な負荷をかけながら走行し
てみてください。
エンジンパーツを換えた時のほか、ギア、プーリー、タイヤなど、金属やパーツ同士が接する場所があるあらゆる部分について、「慣らし」は必要でしょう。
|
暖機運転というのは、
『エンジンをかけていきなり走り出さず、その場でしばらくアイドリングをしてあげる行為』
『走り出すにしても、エンジンが十分暖まるまでの間、急加速や速度をあげず、必要最低限の速度でのろのろと走ってあげる行為』
などが暖機運転にあたると思います。
暖機運転が必要な理由は一番上の項目の「慣らしって、どういう意味があるの?」に目を通してみてください。
そして、もうひとつ重要な理由があります。
「慣らしが必要な理由」と内容が重複する部分もありますが、それに加えて、『温度変化による金属膨張』があるようです。
硬くて形状が変わらなさそうな『金属』ですが、その目に見えない『膨張変化』は、隙間無く(実際はありますが、誇張表現です)高速運動をするエンジンにとっては大きな問題です。ピストンも膨らめば、シリンダーの内壁も膨張します。
冬場の息も白くなる環境にあった金属は、走行を終えて暖まった金属と大きさが異なるのです。暖機運転をして金属を膨張させ、ガタのないベストな状態にもっていってから速い運動をさせてあげないと、ダメージが大きいというわけですね。
・・・・と、いうことをやはりイメージしながら、自分の必要な範囲で少しだけアイドリングをして、そして、2つ目の信号くらいまではノロノロ運転してわざと赤信号にひっかかるくらいの気持ちで走るといいかもしれません。
原付改造パーツ は車種によって様々なものがあります。愛車のパーツも探してみましょう。
|
|
 |
 |
慣らし運転 |
|
新車購入時やエンジンパーツを交換した際にエンジンの調子を悪くさせないようにするために、パーツ同士をなじませるために行う低速・低負荷運転。
|
 |
暖機運転 |
|
いきなりアクセルを開けて走り出さずに、エンジンのアイドリングをして暖めてあげる行為。空気を暖めるのではなく、機械を暖めるのが目的なので、「暖気」ではなく「暖機」。
その必要性について研究してみました。
|
|
|
|
 |
|
 |