
スクーターのボアアップ作業手順解説 (2/2)
■ ピストン・シリンダーを交換してハイパースクーターにする スクーターのボアアップ作業手順解説
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■ スクーターのボアアップ作業手順 8
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ピストンにピストンリングを付ける 燃焼室に送り込まれた混合気を圧縮するにはピストンリングが必要不可欠。他にもシリンダー内のオイルをかき落としたりする意味のあるピストンリング。割れたり、摩耗したりすると気密が保たれず、エンジンの馬力は落ち、燃焼室内へエンジンオイルも漏れてしまう。 |
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折れないように慎重に 折れたり割れたりしてもスペアはない。 |
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ピストンリングの役割 ピストンの溝は3つ。 リングの切れ込み(合わせ部分)にも方向があるので、説明書を無くさないようにしましょう。 |
作業手順
@ 交換するピストンにピストンリングを組み付ける。(台形のような形で、セットするのが基本)
注意事項・特記事項
★ ピストンリングには上下(裏表)のあるものもあるので、説明書のイラストと実物をよく見比べて組み付けてください。
■ スクーターのボアアップ作業手順 9
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新しいピストンを取り付ける 写真のピストンはトゥデイ用キタコSPLピストン。 |
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ピストンピンクリップで固定 ピストンをコンロッド(シャフト)に取り付け、ピストンピンを差し込み、ラジオペンチなどを使ってピストンピンクリップを挿入します。 |
作業手順
@ ピストンをクランクシャフトのコンロッドに取り付け、新しいピストンピンクリップをしっかり押し込み、ピストンを固定する。
注意事項・特記事項
★ ピストンピンクリップを付ける作業も苦戦すると思います。あらかじめ少しだけペンチで輪をつぶして入れると入りやすいかもしれません。
エンジン本体のクランクケースにクリップを落とさないように気をつけましょう。もし、落としたら、磁力のあるドライバーなどで拾い上げましょう。
★ ピストンには取り付ける方向(上下)があります。「EX」という刻印は「排気側」という意味。トゥデイの場合、車体の下がマフラーにつながっているため、「EX」マークは下となります。
■ スクーターのボアアップ作業手順 10
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シリンダーを取り付ける ピストンを取り付けたら、ボアアップ用シリンダーを取り付けます。 |
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シリンダー通過中 ピストンリングはシリンダーの内壁で広がるように設計されているので、手ですぼめながらシリンダーを取り付けなくてはなりません。3つのリングの切り込み口の位置も変わらないように上手に入れ込みましょう。 カムチェーンを先に通さないと組み上がりませんのであせらず作業を進めましょう。 |
作業手順
@ 新しいガスケットを4本のシャフトに通し、貼り付ける。
A 右側のカムチェーン側(=長方形の穴)の上下2本のシャフトにノックピンを通す。
A ピストンリングを抑えながら、交換する新しいシリンダーを取り付ける。(カムチェーンを針金で引っ張った状態で通過させる)
注意事項・特記事項
★ 外した時と同じ要領で組み付けましょう。
■ スクーターのボアアップ作業手順 11
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シリンダーヘッドを取り付ける シリンダーとヘッドの間には金属製のガスケットが挟みこまれます。ガスケットはがしや、ピストンピンクリップのはめ込みなどで時間はかかりますが、基本的にパーツを取り替えるだけの作業なんですよね・・・。 |
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カムシャフトホルダーを仮組みする カムスプロケット(歯車)とチェーンは一コマずれるとエンジンがかかりません。調整のためのTマーク合わせを行うので、今ボルトで完全固定する必要はありません。 |
作業手順
@ シリンダーを通した時のように針金でカムチェーンのテンションを保ったまま、金属ガスケットを通す。
A 右側にカムチェーンの通る長方形の穴部分だとすると、右上・左下のシャフトにノックピンを通す。
B 金属ガスケットを通したように、シリンダーヘッドをシャフトに挿し込み、ボルト締めをする。
C カムシャフトホルダーをセットし、カムスプロケットをボルトで軽く止める。
☆ シリンダーヘッドを外すまでのページも参考にシリンダーヘッドを組みつけてください。
☆ ハイカムシャフト交換・取り付けのページを参考にカムシャフトホルダーを仮組みしてください。
注意事項・特記事項
★ 外した時の逆の手順で組み付けていきます。
■ スクーターのボアアップ作業手順 12
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Tマーク(バルブタイミング)合わせについて カムシャフトは吸排気バルブの開閉タイミングを決定しています。ここのタイミングがズレるとエンジンはかかりません。 ピストンが伸びきった状態の時、排気バルブが閉じている状態を作り出すため、その場所(下写真Tマークと切れ込みを合致させ)で、カムスプロケット(歯車)とチェーンのコマを合わせて固定するのです。 |
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クーリングファンは普段は黒いカバーで覆われている 見やすいようにカバーを排除した写真です。 |
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カムテンションリフターを固定する シリンダーヘッドを外すまでのページを参考に、カムテンションリフターを固定します。 |
作業手順
@ クーリングファンを回しピストンが一番飛び出している状態(上死点)のTマークを切り込み場所に合わせる。
A カムスプロケットに刻印されている2の数字を上部にした場所でチェーンを掛け、カムシャフト・カムスプロケットをボルトでしっかり固定する。
B カムテンションリフターを固定する。
注意事項・特記事項
★ 作業の一つでも手を抜くと、たいていそこが原因でエンジンがかかりません。
逆を言えば全部しっかりできていれば絶対エンジンはかかります。
■ スクーターのボアアップ作業手順 13
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バルブクリアランス調整をする カムシャフトホルダーとシリンダーヘッドの吸排気バルブとの間は触れる程度の接触状態に調整します。 |
作業手順
@ バルブクリアランス(隙間)を調整する。
注意事項・特記事項
★ シックネスゲージを挟み込みながらロッカーアームを調整するのが正規の方法ですが、無くても調整ができます。
■ スクーターのボアアップ作業 完了
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以上でボアアップ作業自体は完了 4ストエンジンボアアップの重要点はご紹介いたしました。 |
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他の参考ページの手順を忘れずに組み上げましょう マフラーや2次エアーパイプの取り付け、バッテリー接続、プラグキャップやエンジンオイル注油・・・などなど、忘れてはならない作業がまだまだあります。 ハイカムシャフトへ交換する人は途中で忘れずに作業しましょう。 |
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カバー類を装着する前にエンジン始動チェックしましょう 問題なく組んであればエンジンは一発でかかります。 シリンダーヘッドを組み込み、フロアパネルやフレームボディーカバーを装着してボアアップ作業完了です。 |
注意事項・特記事項
★ ガスケットやノックピン、シリンダーヘッドについている黒いシールラバー(ゴム)など、付け忘れしやすいものが多いので、確実に仕上げていきましょう。
スクーターのボアアップ 改造・カスタマイズのポイントと注意点 注意事項・特記事項 |
スクーターのボアアップ作業手順
■ インプレッション・フィーリング
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ボアアップは燃焼室の容積をUPさせる排気量増大チューン ただ単に燃焼室の容積を拡張させるノーマルシリンダーヘッド流用型のライトボアアップキットと、吸排気効率を上げるための専用シリンダーヘッドの開発もされたスペシャルボアアップキットなど、ボアアップパーツが出ている車種にはバリエーションがある場合もあります。 |
紹介モデルのトゥデイは、同じスクーターでキタコのライトボアアップをSPLボアアップにしたスクーターです。
ライトボアアップキットは外した50ccのノーマルシリンダーヘッドを付け直すタイプのキットですが、SPLボアアップキットには吸排気効率を大幅に上げた専用シリンダーヘッドが付属しているキットです。
両者を実際に比較するとやはりトルクにかなり違いがあり、中高速の加速は気持ちよく、アクセルを開ければ加速力で身体がハンドルに引っ張られるような感触!まるで別物の力強さです。
50ccが 94ccになるということは、排気量がほぼ倍になったということ。他のバイクでは何%UPというのが普通であって、この容量UP率は驚異的なボアアップです。ただ、初めから100ccクラスの他の原付2種バイクの最高速度には届かないので、94cc(キタコ)・81cc(タケガワ)のバイクとしてはおそらく最遅です。でも、間違 いなく最安値レベルの2種スクーターと言えるかもしれません。
原付ではないナンバーを取得し、「堂々と60キロで走れるようになった」くらいな気持ちで、自分だけのバイクを楽しんでいきましょう。
◎ ボアアップキット・パーツの交換・改造関連ページ
| ◆ | ボアアップ作業手順 |
| ◆ | ハイカムシャフト交換手順 |
| ◆ | ハイギア交換手順 |
| ◆ | キャブレター交換・調整手順 |
| ◆ | ライトボアアップvsSPLボアアップ |
| ◆ | 原付2種ナンバー申請・登録手順 |
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4スト原付+ビッグスクーター改造補足解説
■ 調べればわかる。いや、それじゃわかりにくいから・・・
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★ ちょっと役立つスクーター関連用語&マメ知識 「調べればわかることをどうして調べないの?」 |
| ボアアップ | |
ボア(bore)=内径・口径。エンジンのシリンダー・ピストンの口径を大きい物に交換し、排気量を上げ、パワーを上げる改造方法。50ccの原付所有者はボアアップを施すと、原付ではなくなるため、自動二輪免許所持や原付2種ナンバーに変更する必要があるので、特に注意しましょう。 |
| ガスケット | |
液体・気体の漏れ止めの金属・ゴムなど。写真のように平たいゴムや金属のようなものもあれば、塗りつけるためのチューブに入った液状ガスケットもあります。 |
| ピストンリング | |
ピストンに輪のように組み付いている「C字」のリング。最上部のリングはシリンダーの内壁にピッタリ密着し、燃焼室からの排気漏れを防いでいます。 |
| キタコ・ライトボアアップ | |
94ccのため、一般的にはピンク色のナンバーとなります。ノーマルのシリンダーヘッドを利用し、交換するのはシリンダーとピストンのみ。強化バルブスプリングも入っていますが、取り付けるには別の専用工具「バルブスプリングコンプレッサー」が必要です。スプリングは変えなくてもよく走るそうです。同じ94ccでもSPLキットの方がエンジン性能は高いようです。SPLのシリンダーヘッドを後から別個に組み付けることはできないのでご注意ください。 |
| キタコ・SPLボアアップ | |
94cc専用シリンダーヘッドの付属したスペシャルボアアップキット。吸排気バルブやポートも最適化された専用ヘッドのため、キタコトゥデイ最強基本エンジンとなるでしょう。 |
| タケガワ・Sステージキット | |
81ccのため、一般的には黄色ナンバーとなります。排気量はキタコのものより小さいものの、その分、ピストンが軽い。そもそもボアアップで排気量がほぼ「倍(50cc→94cc)」になるバイクは珍しいようです。普通は数〜数十%増であるのが一般的なボアアップのようなので、81ccはタケガワの弾き出した理想的な数字なのかもしれないですね。 |
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この章では4ストスクーターやバイク初心者でも施したい改造・自分でできる整備方法・手順を解説していきます。
■ 原付スクーター・125ccスクーター・ビッグスクーターの改造・メンテナンス方法・やり方解説
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| ■ | 原付+ビッグスクーターの改造・メンテナンス方法・やり方解説 INDEX |
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